学習塾の経営

私は以前、自分の裁量でできる個人事業に憧れて学習塾を経営していたことがあります。なぜ学習塾かというと、まずは勉強を教えることが好きだったからです。

 

誰に指図されるわけでもなく、自分の好きなやり方で勉強を教えて収入になるなら幸せなことだと思いました。それからもう一つは資金が少なくて済むということです。

 

自宅の一室を使えば家賃は要りません。それに必要な道具は机とホワイトボードくらいです。生徒募集のチラシも自分で作ってポスティングしましたので、元手は本当に少ないものでした。

 

当初は数人の生徒しか集まりませんでしたが、そのうち生徒が増え始め、3年くらいしたら軌道に乗ってきました。そして収入も思った以上に入るようになりました。

 

そのときはこの事業を始めて良かったと感じていました。しかし当然ではありますが、生徒が増えるのに比例して父兄への気遣いも増えてきました。

 

中にはクレームをいう人もいてその対応には神経を使いました。正直、勉強を教えるよりも父兄への対応の方が大変でした。

 

父兄の機嫌を損ねたら子どもに塾をやめさせるかもしれません。そうなると月謝が減ってしまいます。もしこれが企業なら給料がすぐに減るということはないでしょうが、個人事業なので生徒が一人でもやめたら月の収入に直接影響します。

 

このような経験から、個人事業は自分の好きなようにやれる自由さがある反面、収入の面では保証がないというところが厳しいなと思い、悩みました。